売り上げを重視するあまりに大衆に受けやすいような報道ばかりをするようになってしまう。
ワイドショーなどがくだらないことばかりを放送するような感じでしょうか。
太平洋戦争中の新聞報道が批判されるのはこういったことが理由です。
検閲などがなかったにもかかわらず、
戦争を助長するような報道をし、
事実を捻じ曲げて日本の状況がよいと伝える報道をしていました。
そのほうが売り上げが伸びたからそういった報道をするようになっていったわけですが、
太平洋戦争の検証ということになるとやはりメディアの罪というものは必ず考えなきゃいけないですよね。
売り上げに左右されるということはメディアを統制するものは国民ということですよね。
以前本宮ひろ志の『サラリーマン金太郎』で
テレビ局は上場するべきではないという主張がありました。
この話はライブドアとニッポン放送の騒動を受けての話だったんですけど、
上場してしまうと報道内容が株主の意向に左右されてしまうと。
だから報道機関は未上場であるべきだと。
その方が中立的な報道が出来ると。
個人的な意見としては株主の意向に左右されようが、
国民の意見に左右されようが同じだと思います。
(大株主というようなものは存在しない前提ですが)
だったらロシアのように報道機関を国家権力が牛耳っている方がよいのか?
ってことになるとそりゃ違うでしょ?
じゃあメディアを統制するにはどうしたらいいか?
メディアを審査する外部機関を作るとか?
それも難しいでしょうね。
だとしたらわれわれ国民が強い意志を持ってメディアと向き合う、
中立公正な視点で報道を受けとるということが大事なんでしょう。