資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の判決で、東京地裁は26日、無罪(求刑・禁錮3年)を言い渡した。
東京第5検察審査会の起訴議決を有効と判断し、
元秘書たちが作成した陸山会の政治資金収支報告書が虚偽記載にあたると認定。
元代表の一定の関与も認めたが
「元代表は違法性の根拠となる具体的事情まで認識していなかった可能性を否定できず共謀を認めて刑事責任を問うことはできない」と結論づけた形です。
政界だけでなく日本の法曹界の根幹を揺るがせたこの事件ですが、
東京地裁の結論としては小沢元代表が勝ったという形で終了しました。
検察の取り調べなどに問題が多すぎて
最後まで詰め切れず
裁判所としても有罪を言い渡せなかった印象ですね。
土地購入の記載を先送りしたことや4億円を記載しないことについて、
「元代表が石川議員から報告を受けるなどし、了承・承知していた」と関与を認定。
こうした虚偽内容が含まれる収支報告書についても、
元代表が石川議員のほか、
後任事務担当だった元秘書の池田光智被告(34)=同=から
「改めて報告を受けて認識し、了承していた」と指摘した。
だが、共謀の成立に必要な要件である「(虚偽記載をしようという)故意」を欠くと結論づけた。
指定弁護士が「限りなく黒に近い灰色」と表現したのもこの辺のことなのでしょうが
裁判で白になった以上、白は白です。
小沢元代表が今後どうしていくかよりも
検察審議会のあり方、
ひいては検察の取り調べの方法
官僚の権益を守ろうとするが故
官僚制度に割って入る人間を
排除するようなやり方、
さらにマスコミなど世論をうまく操作し
自分たちの意見を世間一般に間違いないものとして浸透させていくような
やり方はやはり問題だと思います。
ただ、検察の人間は自分たちが間違ったことを
正しいと主張しているわけではなく
正しいと信じていることを正しいと主張しているわけです。
それだけに根が深い問題で、
ある種宗教的なものと同じで、自分が行っていることは必ず正しいんだと。
だから正義のために行動するんだというこれを改善するのはなかなか難しいでしょう。
とすると、検察組織の問題点っていうのは
オセロ中島と近い話かもしれないですね。
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