今月23・24日にエジプト大統領選挙が行われました。
開票結果は29日に発表され
(即日じゃないところがね・・・)
エジプトの選挙制度では
過半数を得た候補者がいない場合
決選投票となります。
エジプトの歴史上初めて、
「出来レース」ではない大統領選挙が行われているわけです。
軍と旧政権派やムスリム同胞団など主要勢力が合意する
「コンセンサス候補」は結局擁立されず、
多様で未定形なエジプト社会の諸側面を何らかの意味で代表する多様な候補が出揃いました。
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さて、今回の開票の状況ですが
イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」のモルシ氏が首位を保っており、
第二位の候補者との決選投票に突入する見通しという報道が一部でされています。
ムスリム同胞団公認のモルシ氏は、
ムスリム同胞団の組織の真の集票力を試す試金石というところでもあります。
ムスリム同胞団が設立した自由公正党は
昨年11月から今年1月の人民議会選挙では群を抜いた第一党になったんですが、
全国の小選挙区に候補を立て、
比例代表リストにそれなりの活動実績のある候補を並べられる唯一の勢力であることから、
旧政権との決別のためのほぼ唯一の受け皿となったという性質があります。
大統領選挙の場合はほかに多くの有力な候補がいるわけですが、
それでもなおムスリム同胞団に投票する国民が何割いるかが、今回明らかになると。
モルシ氏は確かにそういう意味では
革命後1年たった状況で
わかりやすく人気を集めやすそうな候補者ですよね。
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