みずほ銀行が反社会勢力(暴力団等)との取引を継続していたとして
金融庁から業務改善命令を受け、大きな問題となっています。
信販会社を経由した融資ではありますが、
全国一斉に暴力団排除条例が施行されているわけですので
ゆゆしき問題であります。
金融機関にいたかたならお分かりいただけると思いますが、
暴排条例が施行される前から反社会的勢力とのかかわりは厳しく禁じられています。
ここはかなり厳しいです。
で、ここからはあくまで推測ですが、
各金融機関どこも同じように厳しいルールを設けていると思いますので、
みずほ銀行に関しても建前としてはそういったルールがあり、
大多数の社員はそのルールにのっとっていたんじゃないかなと思います。
一部には対策を進めることができず、今回のような問題が発覚することがあるわけですが、
実際、長い間付き合いのある場合、
その関係を断ち切ることはなかなか難しいという面はあると思うんですよ。
かといって、関係を断ち切っていかなければいけないわけですけど、
「すみませんが、暴排条例ができまして、今日で融資の方は打ち切らせていただきます。」
みたいなことはそう簡単ではないですよね。
ただ、対策はとれよというのが金融庁の方針で、
みずほは放置したために行政指導を受けたと。
それはそうだと思いますが、
もう一つ、
やはり以前から問題になっている、
そもそものみずほの内部体制が金融庁としては是認できないということなのかなと。
もともと三行が合併して、合併はしたものの結局派閥云々は解消されることなく、
体制がバラバラになっていることが問題であるということで、
みずほだけを問題視したということかなーと思います。
そういえば、誰かのブログか何かで、
「日本の金融法制は素晴らしい」
みたいなことが書いてあったのを読んだんですが、
どこがやねん!!
素晴らしいんだったらこんな問題起きるわけねーだろ!!
と。
結局法律ですべてをカバーできるわけではないので、
あとは法律の趣旨、原理にのっとって
各人の自助努力が必要だということがうまく法律と付き合っていく方法だと思います。