仕事で環境の問題を扱うことがあったので、
以前書いた内容と重複するかもしれないですけど環境の話を。
今年の洞爺湖サミットで環境問題がテーマとして取り上げられることになっていたり、
アルゴアが『不都合な真実』という本を出して、
かなり環境問題に注目が集められています。
個人的には京都議定書のときから注目はしていたのですが…
なので今言いたいこととしては、
環境問題が騒がれ始めたのは今になってからではないこと。
アメリカが自主的に温室効果ガスの削減目標を掲げたからといって、
これまでアメリカが環境問題に無関心だったわけではないこと。
確かに欧州諸国は環境問題に早くから取り組み、
京都メカニズムの推進も早く、排出権取引なんかも日本に比べて活発に行われているようです。
ただ日本は京都議定書に批准したとはいえ、
実際のCO2の排出量削減はほとんど進んでいないし、排出権取引を活発化させるような行動もほとんどとっていないわけです。
日本としては京都議定書を成功させるため、そして自国で開催したというプライドのために、
ほとんど実際の精査やシュミレーションもなしに批准してしまったというのが実際のところだと思います。
反対に京都議定書に批准しなかったアメリカは環境問題に取り組む気がないのかと。
いやいや、アメリカはかなり精密なシュミレーションをした結果、
1990年比で7%の削減は無理だということで
批准しなかったわけですよ。
環境に対する意識は最初っからアメリカのほうが日本より上なんです。
京都メカニズムって名前つけたくらいならその3種類のメカニズムを駆使して目標を早く達成しろって話です。