2008/03/31-21:07 米大統領、東欧歴訪へ出発=欧州側と厳しい協議に |
【ワシントン31日時事】ブッシュ米大統領は31日、ルーマニアの首都ブカレストで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議出席やその後のロシア訪問を柱とする1週間の中東欧・ロシア歴訪に出発した。アフガニスタンでの欧州の軍事的負担増加やNATO拡大問題でドイツを中心に欧州諸国とのあつれきが増しており、摩擦の続くロシアとの調整など難題山積の外遊となる。 今回のNATO首脳会議を前に、確執が目立つのが米独関係だ。開戦6年目のイラクに足を取られる米国は、旧支配勢力タリバンの活動が活発なアフガン南部の危険地域で欧州各国の負担拡大を要求。しかし、国防軍の戦闘任務拡大に慎重なドイツが難色を示すなど、NATO内部では激しい戦闘に従事する米・英・カナダ、オランダのグループと任務拡大に消極的な国々との溝が深い。 NATO拡大でも、ブッシュ大統領はクロアチア、マケドニア、アルバニアのバルカン3カ国の新規加盟を支持。旧ソ連ウクライナとグルジアも加盟の前段階の地位に置きたい考えだが、欧州にはロシアへの刺激を懸念し慎重論が強い。 |
2000年代かなり世界情勢変わってますよね。
前からチョコチョコ書いてますけど、
アメリカ一国体制の終焉。
欧州の台頭、そしてロシアの復活って所でしょうかね。
もう少しするとこれに中国が加わってくると。
国連が思うように動かせないならNATOだけでもってことで
NATOを思うがままにしたいんでしょうがその内部に亀裂ができてきているわけですな。
ひたすら拡大を続けてきたわけですから、
当然その内部には派閥みたいなものが生まれてくるものですよね。
旧西側諸国と旧東側諸国、そしてNATOに加盟していない周辺諸国。
アメリカが今の経済不安と中東情勢が落ち着かない限り、
アメリカへの他国の忠誠心を取り戻すのは難しいでしょうね。
でもそのためには他の国の協力が必要だしってことで、
これはアメリカの衰退の序章のような気がしますね。