ミャンマーの新憲法、軍事政権

2008/05/11-16:31 不正の指摘、相次ぐ=国民投票、国営紙は「成功」-ミャンマー
 【バンコク11日時事】ミャンマー国外に拠点を置く亡命ミャンマー人のメディアなどは11日、10日に行われた新憲法案の国民投票で多くの不正行為があったと伝えた。国営紙は「成功裏に行われた」と報じたが、中部モン州では投票所で警備担当の警官が何者かに射殺される事件も起きた。
 国営紙「ミャンマーの新しい灯」は11日、1面に「憲法承認のために投票」との見出しを掲げ、軍事政権トップのタン・シュエ国家平和発展評議会(SPDC)議長が投票する場面の写真を掲載。「非常に高い投票率だった」と報じた。

今回の新憲法の内容は国会議員の4分の1を軍人にするなど、

かなり軍事政権ぶりを発揮するような内容になるようです。

1962年に軍事クーデターを起こして以来ずっと軍部が政権を握っているミャンマーですが

その間にいろいろ民主化運動があったものの、軍部が弾圧を続け

いまだ民主化されていない状況です。

特にアウンサンスーチーさんの運動は大きく取りざたされましたね。

今回の新憲法の国民投票においても軍部の監視があったりとか、

公務員に対しては賛成票を投じないと冷遇を示唆するような行動があったりと、

公正な選挙はまったく行われていない様子です。

アメリカなどはミャンマーに対して経済制裁をとっていますが

実はミャンマーは親日路線をとっているので、

日本とは比較的友好的な関係となっています。

民主化団体と政府との対話を求めたりといった呼びかけを日本政府としてはしているようですが

もっと強い圧力が必要かもしれませんね。

だってサイクロンで甚大な被害が出ているのに

救援物資を軍部が止めているらしいですから。